【実家に仕送り】貧乏な家族のために、昼も夜も働いた体験談

Devanath / Pixabay

貧乏生活の体験談をご紹介します。

 

今回は、貧乏な実家に仕送りするために、昼夜問わず働き詰めの生活を余儀なくされた方の体験談です。

 

昼も夜も働き、貧乏な実家に仕送りする日々

私の家は昔から裕福な方ではありませんでしたが、父は製作所で長年勤めてきて、母もパートをしながら家計をやりくりしていたので、なんとか暮らせていたと思います。

小さい頃から、欲しいものがあっても遠慮して言えない子供でした。

 

しかし父がリストラされてしまい、年齢のせいで再就職も困難な状態に。

 

一家の家計はピンチに立たされました。

 

 

子供が私一人だけなら蓄えもできたでしょうが、私の下に弟と妹がいるため、生活が苦しかったのです。

そんな私は高校を卒業後、就職し実家を出て東京で仕事をしながら毎月仕送りをしてきました。

 

昼は保険会社の営業、夜はキャバクラで働き、少なくない額を実家に送っていました。

 

東京での生活は苦しく、頑張っているのに欲しいものも買えない毎日で、急にむなしくなり泣いてしまう時もありました。

 

仕送りのため貧乏生活!全ては家族のため

10年以上、同世代の子たちの何倍もお金を稼いできたのに、家賃の高い東京で暮らす私は、部屋は四畳半、共同トイレのアパートに住んできました。

 

お風呂がないので銭湯へ行っていましたが、夏場は流し台の水でシャワーをする事もありました。

美容室に行けない私の髪はずっとロングヘアで、セルフカットも上手くなりました。

 

食費は1ヶ月8000円と決めていて、お金がない時はカップヌードルを1日で3回に分けて食べた時もあります。

 

お米が買えず、もやしを茹でたものばかり食べていた頃もありました。コンビニで買い物をした事はほとんどないと思います。

 

キャバクラのバイトでもらってきたお菓子を、アパートの共同のキッチンに置かせてもらい、お小遣い稼ぎもしていました。

 

急な出費があった時期に、赤い電気代未納のお知らせの紙を何度も受け取っていたのに、電気代を払えずに結局止められたまま、数日過ごしたりしました。

 

父の再就職先が倒産!またも生活困窮

それでも長女としての義務だと思い、家族のために頑張って働いてきたのです。

結果私が働いて稼いだお金で妹と弟を大学へ進学させる事ができました。

 

妹と弟が大学を卒業後、父の再就職先の会社が倒産し、父はまたしても職を失いました。

父も母ももう高齢でこれから新しい職を見つけるのは難しいようです。

 

子供は独り立ちしましたが、まだ年金支給開始まで時間がかなりあります。

子供の学費で手一杯だったようですので、当然蓄えなんてあるわけがありません。

 

それでも私は兄弟3人で働いて親に恩返しをしていこうと思っていました。

 

恩を仇で返す妹と弟!何であたしだけ!?

が、妹は大学卒業後、早々に結婚し、その後妊娠。

働くどころではなく、もう実家の支援をする気は一切ないようです。

 

弟は大学時代に貯めたアルバイト代を使い海外へ留学してしまいました。ずっと夢だったという弟を止める事はできませんでした。

 

正直、どうしてそんなに自分の事ばかり考えるのか怒りでいっぱいでしたが、どうする事もできませんでした。

 

恩を仇で返されたような気持ちにもなりました。

 

お金を送ってきた事を後悔し、自分のために使えばよかったと家族を恨みました。

 

それでも結局私は親を見捨てる事もできず、28歳くらいまで夜はキャバクラで働いていました。

 

いい人に出会い結婚!報われた気がした

弟と妹の大学の費用のために少しだけ借金がありましたが、それも返済し終え、田舎の父と母を養うだけになった頃に今の旦那と出会いました。

私が貧しい生活から抜け出せたのは彼との出会いがあったからです。

 

彼と出会ってからは、彼のマンションに一緒に住み始め、生活費も家賃も彼が負担してくれたのでキャバクラもやめました。

 

プロポーズされた時は、結婚を機に仕事も辞めて専業主婦になってくれてもいいよ、と彼は言ってくれましたが、実家の両親に仕送りをするために今はまだ働いています。

彼は私の家族のことも理解し、私が仕送りする事にも賛成してくれています。

 

彼にこれまでの人生を話すと、今までよく頑張ってきたね、本当に尊敬できるよ。と言ってくれて、ようやく私は褒めてもらえたのです。

 

結局自己満足したかっただけなのかもしれない

その時やっと気付いたのですが、私はただ誰かに褒められたかっただけだと思うのです。

 

妹と弟は私のそんな恩着せがましい感情を感じ取っていたのかもしれません。

だから離れようとしたのかもしれないと今では思います。

 

貧乏生活は本当に辛く悲しい気持ちにもなりましたが、今が1番幸せです。

振り返れば、お金がなかった頃は余裕がなくなって心まで貧しくなっていたと思います。反省もしています。

 

これからは明るく生きていきたいと思います。

 

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